持っていると精神を癒し、心の支えになってくれるパワーストーンは古くから不思議な力があると信じられてきてそれにまつわる伝説も様々な物があります。例えばサファイアについて、古代ペルシア人は空の色が反射しているから青い色をしていると信じていた一方で、古代ギリシャ人は太陽神アポロンの石と信じていました。これ以外にも様々なパワーストーンにはそれぞれの神話や伝説があり、現在まで伝えられる物となっています。ここでは手頃な価格で手に入りやすいことに加え美しい紫色で親しまれるアメジストと、優しいピンク色が特徴的なローズクオーツそれぞれにまつわる神話について紹介します。これらの神話や伝説について知ることで、それぞれのパワーストーンへの理解がますます深まるようになります。

ギリシャ神話に登場するアメジストの話

アメジストとは紫色の水晶で、2月の誕生石でもあるためアクセサリーとしても人気の高い石で、その名の由来はギリシャ神話に由来します。ある日、酒に酔った酒神のバッカスが、酔った勢いで最初に出会った人間を獣に襲わせようと待ち伏せしていました。そのときたまたま通りかかったのがアメジストという美しい女官で、驚いたアメジストは月の女神であるアルテミスに助けを求めました。アルテミスはアメジストに魔法をかけて純白の水晶に変え、彼女を危険から守りました。その後、バッカスは酔いからさめて罪を懺悔し、その水晶の上に葡萄酒を注ぎました。すると水晶は紫色に変わり、アメジストの石となりました。このためアメジストを持っていると酒に酔わない、悪酔いしないという言い伝えが受け継がれています。

愛の女神を象徴するローズクオーツ

ローズクオーツとは淡いピンク色が特徴の天然石で、恋愛成就や女性らしさが欲しいときのお守りとして親しまれていて、愛の女神アフロディーテを象徴する石です。このアフロディーテはギリシャ神話に登場する女神で、海の泡から誕生したと信じられています。神々はアフロディーテの美しさを讃えるためにバラの花を作り出し、彼女が歩くたびに大地からバラの花が咲いたため、ローズクオーツはアフロディーテの石とされるようになりました。この他にもアフロディーテの吐息でクリスタルがピンク色になり、ローズクオーツが生まれたという伝説もあります。この石は女神アフロディーテの他、愛と美のヴィーナスや金星を象徴するものとして現在でも言い伝えられています。恋愛や女性らしさの他にも、不安や恐れなどの感情から自分自身を傷つけてしまうのではなく、慈しむことを教えてくれるとも信じられています。